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2006年11月 7日 (火)

普段使っていないのに存在する日本語って?

ヴァーチャル日本語 役割語の謎 (金水 敏)

一般にどの言語でも女性的な言葉遣い、男性が好んで使う言葉、若者言葉などはありますが、例えば「ワシが・・・じゃ!」と言う老人はいないし、「・・・アルヨ」「・・・するよろし」と言う中国人はいない等、実際には使われていないにも関わらず認知されているステレオタイプな日本語、「役割語」をテーマとした本です。

そのような表現はいつごろ生まれ、どのように広がっていったのか。著者は、誰もが知っている有名漫画から平安文学にまで遡り、多くの資料を元に考察していきます。
 
 
「越前屋、そちも悪(わる)よのう」
「いぇいぇ、お代官様には及びませぬ・・・」

「いつもすまないねぇ」
「お父っつぁん、それは言わない約束よ」

時代劇では定番のたったこれだけの会話で、二人の関係や状況がわかってしまう・・・。受け手が認識済みであることを前提とした、こういう定番の会話は英語や中国語にもあるのでしょうが、これをもし翻訳するとなったら・・・考えただけで疲れます。。。
でも、本当は世の中こんな会話ばかりなのかもしれません。
 
 


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